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- 2023年は、昭和98年ですね
皆さん お早う御座います。高島 まこと です
今朝は雨が降っています。内のもみじも大人しくしていますね~
さて
今年、2023年は、昭和98年である。昭和も100年近くになると、随分と様変わりするものだ。これは、4年前の話なので、昭和94年喫茶店小風景となる。
昭和40年代後半は、今よりもずっと世の中は単純で明快であった。喫茶店に入る。黙って席につくとウェイターさんがやって来る。「ブラック」と言えば、コーヒーが出て来る。「ナポリタン」と言えば、スパゲッティのナポリタンが出て来る。スパゲッティ、ミートソースが食べたければ、そう言えばいい。コーヒーにしても、スパゲッティにしても、何ら迷う事もない。
昭和94年に久し振りに上京した。姪1号の結婚式に出席する為である。2日前に上京し、都内のホテルに宿泊し、久し振りに妹と会い、スターバックスと云う喫茶店に入った。雰囲気は、昭和40年代後半の喫茶店とは異なる。若い女性が多いし、卓の上に、ノート型のPCを置いて何やら忙しそうにキーボードを叩いている人もいる。壁に、メニューが掲げてあるが、見当もつかないものばかりで、妹の好みと同じものを頼んだ。運ばれて来たのは、冷たいコーヒーで、甘いがコーヒーの苦みも利いており頗る美味であった。蓋を開けて見ると、ミルクセーキのコーヒー版と云う感じであった。妹に、名を問うと、「カフェ・モカ・フラペチーノ」と云うコーヒーらしい。しっかりと記憶に留めた。
翌日、姪2号と食事に行った。スパゲッティ屋さんに入る。ショーウィンドウには、30種類ほども、色彩豊かな麺類が陳列されている。全てスパゲッティらしい。姪2号の好みと同じものを頼んだ。初めて食べる平たい麺で、これも、頗る美味であった。「何と云うスパゲッティなのか」と問うと「ペペロンチーノよ」と答える。続けて、「今は、スパゲッティじゃなくて、パスタと言うのよ」と付け加えた。何と面妖な事か、昭和94年の日本では、スパゲッティではなく、パスタと言うらしい。
姪1号の結婚式は、筒がなく終了し。長崎に帰る為、空港に向かった。飛行機の時間まで少々余裕があったので、眼についたスターバックスに入った。
お姉さん「ご注文は、何に致しましょう?」
私「そうだね。いつものカフェ・モカ・ペペロンチーノを戴こうか」
一瞬、動きが止まり無言となった。口元から屈託のない笑みが消え、曖昧な笑みに変わった。私は直ぐに悟った。まだ若い娘っこだ。仕事を初めてめて月日も経っていないに違いない。憶えるメニューは多い。まだ、全部は憶えていないのだろう。ここで、肚を立て4047;りつけても仕方ない。暴走老人との謗りを受けるばかりだ。ここは、一つ鷹揚に構えて、教え諭すことにしよう。何しろ、昭和100年以降は、現在の若者に託すしかないのだから、、、。
私「ほら、夜店の綿菓子みたいにふわふわで、冷た、、、」
お姉さん「フラペチーノですね。カフェ・モカ・フラペチーノ」
カフェ・モカ・フラペチーノと発した後、元の屈託のない笑顔で締めた。笑顔とは、裏腹に、その言葉は、これが正解、反論は許さない。終止符!と言わんばかりの毅然とした雰囲気が漂っていた。折角、憶えた、カフェ・モカ・フラペチーノとペペロンチーノがごちゃ混ぜになって、口から出て来てしまったらしい。
昭和も100年近くになって、日本は、これほどまでに複雑怪奇な社会になっしまったのである。私は、喫茶店で、コーヒーやナポリタンを食べたいだけなのに、何故、何十もあるメニューから選ばなくてはならないのか?
そもそも、フラペチーノとか、ペペロンチーノとか、一体、どこの国の言葉だよ!
っておじさんの独り言・・
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